執筆者紹介

このブログは、英会話教室やオンライン英会話について紹介しています。
私の詳細なプロフィールについてはこちらになります。
イマージョンラーニングは効果的な英語学習方法の1つですが、大事なのはどう勉強するか。
イマージョンラーニングは新しい考え方ですので、あまり正確な情報がネット上にないのが実情です。
ということで、イマージョンラーニングについての記事を書くため、6冊の書籍を読み漁りました。
本記事では、6冊の書籍に基づいた効果的なイマージョンラーニングのやり方をご紹介していきます。
この機会に、イマージョンラーニングをマスターしていきましょう。
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【基本編】英語イマージョンラーニングのやり方


<イマージョンラーニングのやり方>
・イマージョンラーニングを理解する
・自分のレベルを把握する
・適切な教材を用意する
・学習計画を立てる
イマージョンラーニングによる英語学習のやり方【基礎編】を紹介します。
1つ1つ見ていきましょう。
イマージョンラーニングを理解する
<イマージョンラーニングとは>
外国語の環境に完全に浸ることで、言語を自然に習得する方法
<具体的には・・>
・英語でポッドキャストを聴く
・英語のYoutubeを見る
・英語でドラマを見る
・英字新聞を読む
イマージョンラーニングとは、外国語の環境に完全に浸ることで言語を自然に習得する方法です。
Stephen D. Krashenによる「インプット仮説」が根拠になっており、英語でポッドキャストを聴く、Youtubeを見る、ドラマを見る、英字新聞を読むなど、ひたすらインプットする勉強になります。
自分のレベルを把握する
<i + 1 (アイ・プラス・ワン)>
自分のレベルよりも少し難しいレベルの英語を教材とする。
イマージョンラーニングする際には、自分よりも少し難しいレベルの英語を教材を選ぶ必要があります。
なので、その前に自分のレベルを把握することが重要。
英検、TOEICなどのテストを受けても良いですし、何らかの問題集、ドラマやポッドキャストを活用して自分がどれくらいのレベルなのか把握しましょう。
適切な教材を用意する
自分のレベルを把握したら、次に適切な教材を用意します。
これも「i + 1 (アイ・プラス・ワン)」の考え方に基づき、自分よりも少し難しいレベルの英語を選びます。
実はこの教材選びが1番重要ですので、手を抜かずに選んでいきましょう。
なお、具体的なおすすめ教材は「【レベル別】英語イマージョンラーニングのやり方」で紹介していきます。
学習計画を立てる
最後に学習計画を立てます。
特に、イマージョンラーニングをするには大量の時間が必要ですので、いかにして時間を確保するかがポイントになってきます。
それでは、具体的なイマージョンラーニングのやり方について次章で見ていきましょう。
【レベル別】英語イマージョンラーニングのやり方


英語イマージョンラーニングのやり方を英語レベル別に紹介していきます。
自分のレベルの項目を中心に見ていきましょう。
【英検4級以下向け】英語イマージョンラーニングのやり方
<結論>
イマージョンラーニングはやめましょう。
英検4級以下の英語力の方には、イマージョンラーニングをおすすめしません。
というのも、イマージョンラーニングはある程度英語の知識がある方向けの勉強方法だからです。
英検4級以下のレベルでは、適切な教材を選ぶのも難しい。
このレベルの方は、英検3級に受けるくらいの基礎力を身につけることを目指しましょう。
【英検3級〜2級向け】英語イマージョンラーニングのやり方
<イマージョンラーニングのやり方>
・想定者:日常英語を学びたい高校生
・勉強時間:5時間
・リスニングとリーディングをバランスよく
<おすすめ教材>
・リスニング:アニメ、ポッドキャスト、リスニングマラソン、VOA Learning English、
・リーディング:やさしく読める英語ニュース、リーディングマラソン、ラダーシリーズ、Penguin Readers
・スピーキング:スピーク
・総合:デュオリンゴ
英検3級〜2級向けで「日常英語を学びたい高校生」を想定した英語イマージョンラーニングのやり方を紹介します。
勉強は5時間ほど確保し、リスニングとリーディングをバランスよく実践していきます。
リスニング教材
<おすすめ教材>
・アニメ:ディズニー、Youtube
・ポッドキャスト:Culips Everyday English Podcast、耳で英語本
・リスニングマラソン、リーディングマラソン(ネイティブキャンプ
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英検3級〜2級レベルのリスニング教材を紹介します。
アニメとしては、ディズニープラスかYoutubeがおすすめ。
ディズニープラスは有料ですが英語字幕と英語音声が利用できます。
Youtubeはスポンジボブ、機関車トーマス、おさるのジョージは公式アカウントで視聴することができるのでおすすめです(アニメの試聴方法については日常英会話の勉強におすすめなアニメ19選をご覧ください)。
リスニングマラソンとリーディングマラソンはネイティブキャンプ
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入会しないと利用することができませんが、相当量の英語教材が揃っているため多聴に最適です。
リスニングマラソンとリーディングマラソンについては以下の記事をご覧ください。


リーディング教材
英検3級〜2級レベルのリーディング教材を紹介します。
ニュース記事を読みたい場合はやさしく読める英語ニュース、とにかく多読したい方はリーディングマラソン、ラダーシリーズ、Penguin Readersがおすすめになります。
スピーキング教材
<おすすめ教材>
イマージョンラーニングにおいて、スピーキングは重視されてはいません。
しかし、スピークはAI相手に英会話をするアプリで、毎日コツコツと継続する上でおすすめ。
英会話レッスンを通じてインプットを補強することができますので、リスニングやリーディングの合間や隙間時間に利用するのが良いでしょう。
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総合教材
<おすすめ教材>
デュオリンゴはゲーム感覚で単語、英文、リスニング、音読などの課題をクリアしていくアプリ。
インプットを増やすのにおすすめですので、リスニングやリーディングの合間に利用すると良いでしょう。
デュオリンゴについては以下の記事も参考にしてみてください。


【英検2級〜準1級向け】英語イマージョンラーニングのやり方
<イマージョンラーニングのやり方>
・想定者:日常英語を学びたい社会人
・勉強時間:5時間
・リスニングとリーディングをバランスよく
<おすすめ教材>
・リスニング:アニメ、海外ドラマ、ポッドキャスト、リスニングマラソン、CNN News
・リーディング:Japan news、The Mainichi、CNN News、リーディングマラソン、ラダーシリーズ、Penguin Readers
・スピーキング:スピーク
・総合:デュオリンゴ
英検2級〜準1級向けで「日常英語を学びたい高校生」を想定した英語イマージョンラーニングのやり方を紹介します。
勉強は5時間ほど確保し、リスニングとリーディングをバランスよく実践していきます。
リスニング教材
<おすすめ教材>
・アニメ:日本のアニメ、ジブリ、ディズニー
・海外ドラマ:ネットフリックス
・ポッドキャスト:All Ears English、NHK News、TED
・リスニングマラソン、リーディングマラソン(ネイティブキャンプ
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英検2級〜準1級レベルのリスニング教材を紹介します。
アニメはネットフリックス、クランチロール、ディズニープラスなどを使うのがおすすめ。詳しくは日本のアニメを英語で見る方法7選をご覧ください。
海外ドラマはLanguage Reactorを利用すると、ネットフリックスで字幕がないものでも英語字幕を見ることができます。
リーディング教材
<おすすめ教材>
・リーディングマラソン(ネイティブキャンプ
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Japan News、The Mainichi、CNN Newsは無料で大量のニュース記事が読めます。
じっくり本を読みたい人はラダーシリーズ、Penguin Readersも良いでしょう。
リーディングマラソンは大量に多読用の電子書籍を閲覧できますので、いちいち選ぶのが面倒という方におすすめです。
スピーキング教材
<おすすめ教材>
「【英検3級〜2級向け】英語イマージョンラーニングのやり方」でも紹介したように、スピークでインプットを高めるのもおすすめ。
1レッスンあたり20分くらいで終わりますので、隙間時間に活用していくと便利です。
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総合教材
<おすすめ教材>
デュオリンゴも「【英検3級〜2級向け】英語イマージョンラーニングのやり方」で紹介したように、インプットを増やす目的で使用するのにおすすめ。
隙間時間に活用していきましょう。
デュオリンゴを無料で使いたい方は以下をご覧ください。


英語におけるイマージョンラーニングのコツ


<イマージョンラーニングのコツ>
・自分より少し難しいレベルの教材を選ぶ。
・1日中英語漬けの日々を送る。
・最低数ヶ月は継続する。
・「集中」と「聞き流し」を使い分ける。
・日本語はなるべく介さない。
・同じ教材を繰り返す。
イマージョンラーニングは、単に英語を聞き流せば良いというわけではありません。
脳が効果的に言語を習得するための「条件」を整える必要があります。
成功率を劇的に高めるための6つのコツを詳しく解説します。
1. 自分より「少し難しい」レベルの教材を選ぶ
イマージョンラーニングの最も重要なコツは「自分より少し難しいレベルの教材を選ぶ」ことです。
この選定が何より大事。
やってはいけないのは難しい教材を選ぶことで、聞いた気になりますが全く効果が得られません。
後半の章で私がおすすめするイマージョンラーニング用の教材を紹介しますので、それらを参考にしつつ自分に合った教材を選びましょう。
2. 起きている時間は「1日中」英語漬けの日々を送る
イマージョン(浸す)という名の通り、英語に触れる「量」が絶対的に必要です。
1日30分の勉強では足りません。
通勤中の音声、休憩時間のSNS、帰宅後の動画視聴など、生活のあらゆる隙間時間を英語で埋め尽くしてください。
脳に「自分は今、英語圏で生活しているんだ」と錯覚させるほどの圧倒的な量が、日本語脳から英語脳への切り替えを加速させます。
3. 効果が出るまで「最低数ヶ月」は継続する
イマージョンラーニングは、即効性のあるテクニックではなく、長期的な積み重ねが重要です。
開始直後は「聞き取れない」、「意味がわからない」というストレスが溜まる時期が必ずあります。
しかし、そこで辞めてはいけません。水面下では脳が音のデータを蓄積しており、ある日突然「あ、聞こえる!」というブレイクスルーが訪れます。
その変化を感じるまでには、最低でも3ヶ月〜半年程度の期間が必要です。焦らず、淡々と継続することが最大の近道です。
4. 「集中」と「聞き流し」を賢く使い分ける
<「集中」と「聞き流し」>
・集中(Active Immersion): 机に向かって動画を見たり、意識して音声を分析したりする時間。
・聞き流し(Passive Immersion): 家事や移動中、他の作業をしながらBGMとして英語を流す時間。
24時間ずっと全集中して英語を聞くのは不可能です。脳が疲れてパンクしてしまいます。
Active ImmersionとPassive Immersionの2つを明確に区別しましょう。
「聞き流し」はサボりではなく、英語のリズムやイントネーションを無意識下に刷り込む重要なトレーニングです。
メリハリをつけることで、燃え尽き症候群を防ぎながら総学習時間を稼ぐことができます。
5. 日本語はなるべく介さず、英語を英語のまま捉える
学習中は、日本語への翻訳プロセスを意識的に排除してください。
わからない単語があっても、すぐに英和辞書で調べるのはNGです。
まずは映像や前後の文脈から「こういう意味かな?」と推測します。
どうしても調べたい時は英英辞書を使ったり画像検索を使ったりして、「日本語」を脳に介入させないようにします。
日本語字幕をつけるのも避けましょう。
英語を英語のまま理解する回路(英語脳)を作るためには、日本語という「補助輪」を外す勇気が必要です。
6. 同じ教材を飽きるほど繰り返す
次々と新しい動画を見るよりも、気に入った同じコンテンツを何度も繰り返す方が効果的です。
1回目は「大筋を理解する」だけで精一杯ですが、2回目、3回目となると、聞き逃していた冠詞や前置詞、音の繋がり(リエゾン)などが聞こえてくるようになります。
同じフレーズに何度も出会うことで短期記憶が長期記憶へと定着し、「知っている英語」から「無意識に使える英語」へと進化していきます。
好きな映画やYouTube動画を、セリフを覚えるくらい繰り返し視聴しましょう。
イマージョンラーニングで英語学習を継続するには


<イマージョンラーニング継続のコツ>
・「勉強」ではなく「趣味」の時間に置き換える
・完璧主義を捨て、「わからなくて当たり前」と割り切る
・意思の力に頼らず、「環境」で自動化する
イマージョンラーニングは「量」が勝負ですが、途中で挫折してしまう人が多いのも事実です。
モチベーションに頼らず、息をするように英語に触れ続けるための重要なポイントを3つにまとめました。
「勉強」ではなく「趣味」の時間に置き換える
継続するための最大のコツは、英語学習を「努力が必要な勉強」の領域から外し、「楽しみのための趣味」にスライドさせることです。
人間の脳は「苦痛なこと」は本能的に避けようとしますが、「楽しいこと」は自然と求めてしまう性質があります。
「英語学習のために、我慢して興味のないニュースを聞く」という方法は、ストレスが溜まり絶対に長続きしません。
例えば、あなたがゲーム好きなら海外のゲーム実況動画を見る、料理好きなら英語のレシピ動画を見る、といった具合です。
元々日本語で楽しんでいた娯楽を、そのまま英語コンテンツに置き換えてみてください。
「英語を学ぶ」のではなく、「英語で好きなことを楽しむ」という状態になれば、モチベーションに関係なく勝手に継続できるようになります。
完璧主義を捨て、「わからなくて当たり前」と割り切る
「全ての単語を聞き取ろう」、「文法を完全に理解しよう」という完璧主義は今すぐ捨てましょう。
いちいち動画を止めて辞書を引いたり、聞き取れない自分を責めたりしていると、脳が疲弊して英語そのものを拒絶してしまいます。
イマージョンラーニングは質より量が重要であり、立ち止まることはかえって逆効果。
最初のうちは「内容の5割もわかれば上出来」と考えましょう。「なんとなくこんなこと言ってるな」くらいで十分です。
「わからなくて当たり前。そのうち脳が勝手に解析してくれる」と楽観的に捉えることが、長く続ける秘訣となります。
意思の力に頼らず、「環境」で自動化する
「さあ、英語を聞こう」と決意する回数を減らし、特定の行動をトリガーにして自動的に英語が流れる環境を作りましょう。
人の意志力には限界があり、毎回「やるかやらないか」を選択していては疲れてしまいます。
行動とセットにして習慣化することで、意志力を使わずに学習時間を確保することが可能。
具体的には、「電車に乗ったらスマホを出す前にイヤホンをつける」、「お風呂に入ったら防水スピーカーの電源を入れる」といったマイルールを決めます。
物理的に「英語へのアクセス」を一番簡単にしておくことで、三日坊主を防ぎ、無意識レベルでの継続が可能になります。
イマージョンラーニングの英語学習効果


<英語学習効果>
・リスニングの向上
・リーディングの向上
・語彙力の向上
大量の英語に触れ続けるイマージョンラーニングを実践することで、具体的にどのような変化が起きるのでしょうか。
主な効果は上記の3つです。
リスニングの向上
イマージョンラーニングの最大の恩恵は、ネイティブスピードの英語が「音」としてクリアに聞き取れるようになることです。
従来の学習用教材の英語は、はっきりと丁寧に発音されすぎています。
しかし、イマージョンで生の英語(YouTubeや映画)を大量に浴びると、ネイティブ特有の「リエゾン(単語同士の音の繋がり)」や「リダクション(音が消える現象)」のパターンを脳が統計的に学習します。
最初はただの雑音にしか聞こえなかった英語が、ある日を境に「意味のある言葉の塊」として聞こえるようになります。
リーディングの向上
リスニングだけでなく、文章を読むスピード(リーディング力)も同時に向上します。
これは、大量のインプットによって「英語の語順」に対する脳の抵抗感がなくなるからです。
日本の学校教育では、後ろから訳し上げる「返り読み」の癖がつきがちですが、イマージョン学習では音声に合わせて前から順に情報を処理する必要があります。
この「前から理解する回路」が強化されると、文章を読む際も自然と左から右へスムーズに視線を動かせるようになります。
語彙力の向上
単語帳で機械的に覚えるのとは比較にならないほど、深く実践的な語彙力が身につきます。
イマージョンラーニングでは、単語を「日本語訳」とセットで覚えるのではなく、映像やストーリーという「文脈」の中で覚えます。
例えば、「Exhausted(疲れ果てた)」という単語を学ぶ際、単語帳の文字情報だけでなく、映画の主人公が息を切らして倒れ込む映像と共にインプットされます。
このように感情や映像とセットで記憶された単語は忘れにくく、かつ「どのような場面で使うのが自然か」というニュアンスまで理解できます。
私がイマージョンラーニングをやってみて感じた感想


<イマージョンラーニングの良い感想>
・英語慣れした。
・リスニングやリーディング力が向上した。
・英語を語順から理解する力がついた。
<イマイチだと思ったこと>
・時間の確保がかなり大変。
・スピーキングやライティング力はあまり向上しなかった。
私がイマージョンラーニングをやってみて感じた感想をまとめます。
1日中英語漬けでしたので、格段に英語慣れしたことと、リスニングやリーディング力が向上したのが大きな実感です。
一方、スピーキングやライティング力はあまり向上しませんでした。
これは、やはりアウトプットの勉強を全くしなかったことが原因。
せっかく日常から英語に触れる量を多くしているので、割合を少なくしても良いからスピーキングやライティングの勉強も取り入れた方が良いなと思いました。
なお、スピーキングとライティングを同時に鍛えるならオンライン英会話であるベストティーチャーがおすすめ。詳しくは以下の記事をご覧ください。
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大人初心者にイマージョンラーニングはおすすめなのか?


<結論>
おすすめではないです。
<理由>
・基礎的な英語力がないと効果が薄い。
・自分のレベルに適した教材が見つからない。
大人初心者にイマージョンラーニングはおすすめではありません。
というのも、イマージョンラーニングはある程度の英語力がないと効果が薄いからです。
イマージョンラーニングは基礎的な英文法や語彙の解説がなく、ひたすら英語を読み聞きしていくことになります。
そのため、初心者では「何か英語を聞いているな」というだけで終わってしまう可能性が高いです。
大人の初心者の方でイマージョンラーニングを試してみたい方は、英検3級レベルの英語力を身につけてから始めてみましょう。
イマージョンラーニングが効果的な理由


<効果的な理由>
・Stephen D. Krashenの仮説に基づいているから
・「言語を習得するための機能」を最も自然な形で利用できるから
イマージョンラーニングが効果的な理由は、Stephen D. Krashenの仮説に基づいています。
Stephenの仮説を学びつつ、イマージョンラーニングが効果的な理由についてみていきましょう。
Stephen D. Krashenの5つの仮説
<5つの仮説>
・習得・学習仮説
・自然習得順序仮説
・モニター仮説
・インプット仮説
・情意フィルター仮説
Stephen D. Krashenは5つの仮説を提唱しています。
それぞれの仮説について見ていきましょう。
習得・学習仮説(The Acquisition-Learning Hypothesis)
<習得・学習仮説>
・習得: 子供が母語を覚えるように、無意識に言葉を拾い上げること。「使える」言葉になります。
・学習: 学校の授業のように、意識的にルール(文法)を学ぶこと。「知っている」言葉になります。
言語を身につける方法には、全く異なる2つのプロセスがあるという仮説です。
Krashenは、流暢な会話に必要なのは「学習」ではなく「習得」であると断言しています。
イマージョンラーニングが文法書(学習)を捨てて、動画視聴(習得)に集中するのはこのためです。
2. 自然習得順序仮説(The Natural Order Hypothesis)
文法には「脳が習得しやすい自然な順番」があり、それは教える順番とは関係がないという仮説です。
例えば、三単現の「s」は学校では初期に習いますが、自然習得の順序としてはかなり遅い段階で身につくものです。そのため、無理に早い段階でドリルを行っても定着しません。
イマージョンでは、大量の英語に触れることで、脳が準備できた文法事項から順に勝手に吸収していくのを待ちます。
3. モニター仮説(The Monitor Hypothesis)
学校で学んだ「文法知識(学習)」は、発話において「モニター(監視役・編集者)」の役割しか果たさないという仮説です。
話す前に「えーと、ここは過去形だから…」とチェックするのがモニター機能です。
これが働きすぎると会話の流暢さが失われ、言葉が出てこなくなります。
イマージョンラーニングでは、このモニター(理屈で考える癖)の使用を抑え、感覚で話すことを重視します。
4. インプット仮説(The Input Hypothesis)
言語習得は、「理解可能なインプット」を行った時にのみ起こるという、最も有名な仮説です。
現在の自分のレベルを「i」とした場合、そこからわずかに高いレベルである「i+1」のインプットを理解した時に脳は進歩します。
「i+10」のような難しすぎる教材や、「i-1」のような簡単すぎる教材では成長しません。
イマージョンで「自分より少し難しい教材」を選ぶ理由はここにあります。
5. 情意フィルター仮説(The Affective Filter Hypothesis)
不安、自信のなさ、退屈といったネガティブな感情は脳に「フィルター(壁)」を作ってしまい、インプットをブロックするという仮説です。
どれだけ良い教材でも、つまらなかったりテストへのプレッシャーがあったりすると、フィルターが高くなり脳に入ってきません。
逆に、リラックスして「楽しい!」と感じている時はフィルターが下がり、英語がどんどん吸収されます。
だからこそ、自分の好きなYouTubeや映画を使って楽しむことが、学習効率上もっとも合理的なのです。
イマージョンラーニングが効果的な理由
<効果的な理由>
・母国語を覚えた時と同じ「自然習得」のプロセスだから
・映像や状況という文脈が記憶のフックになるから
・脳が自動的にルールを見つけ出すパターン認識能力が働くから
Stephen D. Krashenの5つの仮説に基づき、イマージョンラーニングが効果的な理由を3つほど紹介します。
1つ1つ見ていきましょう。
「勉強」ではなく、母国語を覚えた時と同じ「自然習得」のプロセスだから
イマージョンラーニングは、私たちが赤ちゃんの頃に日本語を覚えたプロセスをそのまま再現する方法です。
私たちは幼少期、文法書を読んで日本語を覚えたわけではありません。
親や周囲の会話を大量に聞き、状況と音を結びつけることで自然と言葉を吸収しました。
人間の脳は本来、ルール(文法)を暗記して言語を操作するようにはできておらず、大量の音声データから統計的にルールを見つけ出すように進化しています。
教科書を使った「学習」ではなく、母国語と同じ「獲得」のアプローチをとるため、脳への負担が少なくかつ忘れにくい深いレベルで英語が定着します。
映像や状況という「コンテキスト(文脈)」が記憶のフックになるから
単語帳で英単語を覚えるよりも圧倒的に記憶に残るのは、そこに「映像」や「感情」という強力な文脈が付加されているからです。
例えば、単語帳で「furious(激怒した)」という文字を見るだけでは、すぐに忘れてしまいます。
しかし、映画の中で主人公が顔を真っ赤にして叫んでいるシーンと一緒にこの言葉を聞けば、その「怒りの感情」や「緊迫した状況」と共に脳に焼き付けられます。
視覚情報やストーリーという「記憶のフック」が大量にあるため、思い出す際も日本語訳を介さずそのシーンのイメージと共に英語が直接出てくるようになるのです。
脳が自動的にルールを見つけ出す「パターン認識能力」が働くから
大量のインプットを行うことで脳の「パターン認識能力」が発動し、無意識のうちに正しい文法や語法が身につきます。
言語のルールは膨大で複雑すぎるため、意識的に全てを暗記して使いこなすのは不可能です。
しかし、イマージョンで何千回、何万回と正しい英語のパターンに触れていると、脳が勝手に「Aという単語の後にはBが来ることが多い」という統計的な法則を導き出します。
これにより、「三単現のSが…」と理屈で考えるのではなく、「なんとなくこっちの響きの方が自然だ」というネイティブと同じ感覚で英語を操作できるようになります。
イマージョンにおすすめな英語アプリ2選


私が今まで試したことのある英語アプリの中で、イマージョンにおすすめな英語アプリを2つ紹介します。
1つ1つ見ていきましょう。
スピーク
<おすすめポイント>
・AIとの英会話が受け放題
・2,000以上のレッスン
・細かなフィードバック
・個人に合わせた復習レッスンの自動生成
スピーク
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2,000以上のレッスンがありどのレッスンも受け放題ですので、かなり大量の英語をインプットすることができます。
また、個人に合わせて復習レッスンを自動生成してくれるので、英語が定着しやすい。
スピーキングを強化するのがメインになりますが、英会話をしながら英語をインプットしたい方におすすめです。
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デュオリンゴ
<おすすめポイント>
・ゲーム感覚で4技能をバランスよく学んでいく
・色々なコンテンツがあり飽きない
・自分に合った難易度を選択できる
・隙間時間にできる
デュオリンゴは、ゲーム感覚で4技能をバランスよく学んでいくアプリです。
スピークと違い、単語クイズ、リスニング、リーディング、音読など、バランスよくインプットできるのが特徴。
1回あたりのレッスン時間も短いので、隙間時間にコツコツやりたい方におすすめです。
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イマージョンにおすすめな英語動画7選


<おすすめな英語動画>
・ネットフリックス
・クランチロール
・ディズニープラス
・Youtube
・CNN News
・TED
イマージョンにおすすめな英語が見れる動画を7つ紹介します。
1つ1つ見て行きましょう。
ネットフリックス
<おすすめポイント>
・アニメが英語で見れる
・海外ドラマが英語で見れる
・洋画が英語で見れる
ネットフリックスはアニメ、ドラマ、洋画を英語で視聴するのにおすすめです。
英語で見れるアニメは一部ですが、海外ドラマや洋画作品は豊富なので、自分のレベルに合った作品を見ると良いでしょう。
また、海外ドラマや洋画は英語音声と英語字幕がセットでない場合が多いですが、Language Reactorを利用すると英語字幕を自動生成してくれるようになりますので、全ての作品をイマージョンラーニングとして学習できます。
クランチロール
<おすすめポイント>
日本のアニメが英語で視聴できる。
日本のアニメを英語で視聴したいならクランチロールがおすすめ。
クランチロールはアメリカの動画視聴サイトで、日本のアニメ作品を豊富に揃えています。
VPNを接続しないといけないので若干手間が生じますが、一度セッティングしてしまえば楽しくアニメを用いてイマージョンラーニングできます(私はネイティブキャンプ
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具体的な利用方法については日本のアニメを英語で見る方法7選の記事をご覧ください。
ディズニープラス
<おすすめポイント>
・ディズニー作品が見放題。
・MAVEL、スターウォーズなども見れる。
・英語音声と英語字幕が揃っている。
ディズニー作品でイマージョンラーニングしたいなら、ディズニープラスを利用するのが1番です。
ディズニープラスはディズニー作品が見放題で、英語音声と英語字幕が揃っています。
有料なプラットフォームにはなりますが、ディズニーでイマージョンラーニングしたいならディズニープラスでしょう。
ディズニープラスについては【ディズニープラスで英語学習】大人におすすめな作品7選をご覧ください。
Youtube
<おすすめポイント>
・無料
・色々なコンテンツがある
・ネイティブの会話を視聴できる
昨今のYoutubeには数多くの英語コンテンツがあるので、ひたすら英語関係の動画をYoutubeで視聴するというのも良いでしょう。
おすすめはネイティブがユーチューバーとして活動しているコンテンツ。
ネイティブのリアルな会話でイマージョンラーニングできるので、勉強効果が増すこと間違いなしです。
CNN News
<おすすめポイント>
・ニュース英語が学べる。
・アメリカ英語が学べる。
・無料で視聴できる。
CNN Newsは無料でニュースを見ることができます。
アメリカのニュースなので非常に難易度は高めにはなりますが、上級者やニュース英語を学びたい方には適しているでしょう。
TED
<おすすめポイント>
・コンテンツ量が豊富。
・無料で視聴できる。
・色々な英語が学べる。
・プレゼン形式の英語に強くなる。
TEDは有名な学習ツールの1つ。
様々な国籍のプレゼンターが色々なトピックについてプレゼンしている様子を無料で視聴することができます。
こちらも難易度は高めですが、上級者におすすめなプラットフォームの1つになります。
イマージョンラーニングのデメリット


<デメリット>
・スピーキングがあまり伸びない。
・長時間英語学習しなければならない。
・教材選びが難しい。
どんなに優れた学習法にも、必ず負の側面はあります。
イマージョンラーニングを始める前に知っておくべき、3つのデメリットと注意点について解説します。
リスニング偏重になりがち
イマージョンラーニング最大の落とし穴は、「聞いているだけで話せるようになる」という誤解です。
確かに大量のインプットによって「英語を理解する力」は向上します。
しかし、「聞き取れる」ことと「話せる」ことは別物です。
どれだけ野球の試合を見ても、実際にバットを振る練習をしなければホームランが打てないのと同じ。
この学習法はあくまで「インプット」に特化したメソッドであるため、スピーキング力を伸ばすには別途「オンライン英会話」などのアウトプット練習を組み合わせる必要があります。
外国人とコミニュケーションを取ることを目指すなら、オンライン英会話もトライしていきましょう。



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圧倒的な「量」が必要
「1日15分でOK」といった手軽な学習法とは対極にあり、生活スタイルを根本から変える覚悟が必要です。
イマージョン(浸す)という言葉の通り、効果を実感するためには1日5時間以上、休日はそれ以上の時間を英語に費やすことが理想。
日本にいながら留学環境を作るわけですから、日本語のコンテンツ(テレビ、SNS、漫画など)を断ち、その時間をすべて英語に置き換える必要があります。
仕事や家事で忙しい社会人にとって、この「時間の捻出」が物理的に最も高いハードルとなり、継続できずに脱落してしまう主な原因となります。
「i+1」の教材を見つけるのが難しい
効果的なインプットの条件である「i+1(自分のレベルより少しだけ難しい)」を満たす教材探しは結構難しいです。
ネイティブ向けのYouTube動画は、初心者には速すぎて「i+10」になりがちですし、逆に子供向けのアニメでは退屈すぎて「i-1」になってしまいます。
「内容は面白いけれど、英語は難しすぎない」という絶妙なバランスの動画を見つけるには、かなりの試行錯誤が必要です。
多くの学習者が、英語を聞いている時間よりも「何を見ようか動画を探している時間」の方が長くなってしまい、学習効率を落としてしまうというジレンマに陥りがちです。
イマージョンラーニングはおすすめなのか?


<結論>
アウトプットも組み合わせるのがおすすめです。
<理由>
・イマージョンラーニングだけではスピーキングが伸びないから。
・イマージョンラーニングでインプットできているのにアウトプットに生かされないから。
イマージョンラーニングをするならば、アウトプットも組み合わせるのがおすすめです。
一般的に紹介されているイマージョンラーニングは、英語の動画を見たりポッドキャストを聞いたりする方法が多いです。
しかし、この方法だけでは英語を話せるようにはなりません。
せっかく、自然な英語を大量にインプットしているのだから、アウトプットの練習を入れないのは勿体無い。
英会話を目的とするならば、イマージョンラーニングに加えてスピーキングなどのアウトプットも取り入れていくのが良いでしょう。



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ネイティブキャンプについては以下の記事もご覧ください。


まとめ
さて、本記事をまとめますと・・・
・イマージョンラーニングを理解する
・自分のレベルを把握する
・適切な教材を用意する
・学習計画を立てる
最後までご覧頂き有難うございました。
本記事を参考にしつつイマージョンラーニングで英語能力を鍛えていきましょう。
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なお、本ブログはオンライン英会話を中心とした投稿をしています。
以下の記事では私が今まで経験してきたおすすめのオンライン英会話についてまとめていますので、どのオンライン英会話にすべきか悩まれている方はこちらの記事もぜひご覧になってみてください。
<簡単におすすめを紹介して欲しい方向け>


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